四万温泉の最奥に建つ老舗旅館。創始者の田村甚五郎は、戦国時代にこの地を治めた岩櫃城主斎藤家の家臣で、武田家滅亡とともに城を落ちてこの地に留まり、やがて温泉を発見して湯治宿を始めたと伝えられている。現当主で14代目、四万温泉の生き字引ともいえる歴史ある宿だ。時代のニーズとともに建物や施設は進化し、別館の「四万グランドホテル」も合わせて10万坪の敷地を有する大規模旅館になっている。それぞれに趣異なる71の客室のほか、8ヶ所の風呂、さまざまなパブリック施設が訪れる人を魅了して止まない。
“温泉三昧の宿”と銘打つだけに、館内には8つの風呂が点在。別館「四万グランドホテル」の3つも利用できるため、実に11の風呂で温泉三昧を楽しめる。記者のおすすめは新湯川に面した檜造りの露天風呂「森のこだま」と、二層吹き抜けの室内に檜で縁取られた浴槽が並ぶ大浴場「甍の湯」。7本の自家源泉から毎分1,600リットルも湧き出る天然温泉が贅沢に掛け流されている。このほか、川の水かさが増すと水没する幻の湯「竜宮」(混浴)、豪壮な総檜造り湯屋建築の「御夢想の湯」など造りはどれも実に個性的だ。露天風呂「森のこだま」は6時~23時だが、それ以外は24時間入浴できる。
写真は5~9月にオープンする屋外プールに面した足湯。プールサイドにはほかに温泉玉子を作れる源泉口やジャグジー風呂、寝湯もそろっている。これらに代表されるように、パブリック施設の充実ぶりもこの宿の大きな特徴だ。出発前のひとときコーヒーを飲みながら過せるラウンジ「こてまり」、朝湯の時間帯にはお茶のサービス、夜はバーになる湯けむりサロン「せせらぎ」、ロッジ風のカラオケレンタルルーム、オリジナル商品もそろうお土産処「茂三郎」。長い夜をとことん楽しもう。
室町時代から湯治温泉として栄え、500年もの長い間たくさんの人に愛されてまいりました。四万たむらでは全8ヶ所のお風呂がご堪能いただけます。敷地内から湧き出る温泉は毎分1,600リットルと豊富で、いつでも新しい湯をお楽しみいただけます。(女将の田村政子さん)
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