鶯宿温泉で専用自家源泉を持つ唯一の宿。地下180mから湧く温泉は毎分1,016リットルもあり、そのうち300リットルを男女別の大浴場に使う。すべての浴槽が掛け流しの贅沢な風呂だ。加水も加温もろ過もせず、PH8.3の弱アルカリ性。入浴後は肌がすべすべになると、特に女性から評判のいい美人湯である。鶯宿川沿いに作られた大浴場は、男性用が黄金の湯で女性用が小町の湯。毎日湯を抜いて掃除するので、清潔さも充分である。
夕食は部屋出しで和食会席膳が基本。岩手県の海と山の幸を主な食材として、11品ほどが並ぶ。季節感を出すために、年に6回程度のメニュー替え。もっとも、小さなメニュー替えはたびたびある。写真の雫石牛のしゃぶしゃぶにしても、前沢牛になったり、八幡平ポークになったりする。リピーターや連泊者が多いからだ。そしてダシにこだわる。だから料理全体は、ダシのコクがわかるほど薄味にしている。煮物、吸い物がお楽しみ。
鶯宿川に沿って建つ宿は、6階建ての緑山亭と紫水亭が続く。館内は静かで大仰な装飾がない。「大きくなっても旅館です」という宿のキャッチフレーズは、現在のように80室ある宿となっても、小さかった旅館時代のこまやかさと温かさを大切にするということ。玄関に近い1階のコーヒーラウンジ「秋桜」は、そんな宿の心構えを感じさせるような落ち着きがある。モスグリーンの上品な椅子に座って、窓際に植えられたツツジを眺め、川の水音を聞くのがいい。
お客様には「つかず離れず」を心がけています。肌がきれいになると評判の温泉や、仕込みに時間をかけた手作り料理をお楽しみください。薄味で関西のお客様にも喜ばれています。(女将の照井久美子さん)
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