琵琶湖をはじめ豊かな自然に恵まれた近江の国。古くから栄え、「三方よし」の精神に象徴されるように、独特の文化と歴史を創造してきた。またこの地には、多くの興味深い伝説や物語が残っている。人々に語り継がれてきた「近江の国の昔話」をテーマとしているのがこの宿。温もりある世界はエントランスに始まり、浴場や食事処、ライブラリーなど館内の随所に広がる。自家菜園で収穫した新鮮な野菜や果物を料理に盛りこむなど、こだわりある食も魅力だ。
通されたのは「山野草」という部屋。10畳のゆったりした和室に、「昔話」というテーマにぴったりの掘りごたつのある一室、そして専用の露天風呂がついている。掘りごたつのある部屋には、近江についての本を集めたライブラリーやミニバーも。掘りごたつに足を下ろして飲み物を口にしながら近江民話の本をめくれば、田舎のおばあちゃんの家でのんびり過ごすような、なんとも寛いだ気分に。琵琶湖や比叡山の眺めが独り占めできる露天風呂も堪能したい。
近江昔話が描かれた廊下の絵を楽しみながら大浴場へ。まず大きな湯船で温まってから、桶風呂や打たせ湯、気泡湯と、湯めぐり気分で回っていく。さらに、ガラス戸の向こうには総檜づくりの露天風呂も。針葉樹の爽やかな香りが微かに漂うそこは木々に囲まれ、春には咲き誇る桜を、冬には雪を眺めながら入浴するのに絶好の場所。里山ののどかさに包まれながらやわらかな湯に浸かる、心地よいひとときが過ぎていく。
食にもこだわるこの宿の自慢は自家農園。減農薬で育まれた採れたての野菜や果物が、朝夕の食事に盛りこまれる。夕食は自家製の果実酒を幕開けに、彩りも美しい和の創作料理が次々と登場。新鮮なだけあって味が濃く、歯ごたえも十分な野菜の美味しさは特筆ものだ。せっかく近江を訪れるのだから事前にオーダーしておきたい近江牛は、きめ細かな霜降りが美しい。あぶり焼きをほおばれば、やわらかな肉が口の中でとろけるよう。
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