右から「梅能湯」と横書きされた看板が玄関前にかかり、宿の歴史の古さを思わせる。創業は江戸中期の元禄時代。明治20年にイギリスの登山家・ウエストンが宿泊したことは、その伝記にも記載されている。建物は平成4年に新築された木造で、随所に梅の花をかたどった透かしがあるしゃれたもの。それに続く昭和中期の本館部は、船底天井のクラシックなたたずまいだ。7階建ての客室棟は昭和の建築だが、平成になって民芸調に改装した。
ベテランの板長が作るオリジナルの会席料理は、どれも手が込んでいる。写真の「岩魚塩焼」は3枚におろしてから塩焼きし、骨は一昼夜干してから二度焼きして骨せんべいにしている。おしのぎで出るざるそばは、調理師の免許を持った主人と板長が石臼びきのそば粉を打ったもの。前菜には手作りした多種類の料理が並び、季節感もたっぷりで楽しい。夕・朝食とも通常は部屋出し。食事の進み具合を見ながら、出し方のタイミングを計る。
もともと源泉の上に建っていた宿で、いまも中庭の隅から梅の湯源泉が湧き出している。現在この湯は使用せず、使っているのは浅間温泉混合泉の澄んだ単純温泉。男女別の大浴場に源泉掛け流しで利用している。浴室は男女が左右対称の造りで、どちらもみかげ石張りの清潔感あふれる湯。大きな窓の外に石灯籠や植え込みのある坪庭を作り、夜はライトアップして風情を出している。チェックインからアウトまで夜通し入浴可能。
料理と温泉を楽しんでいただきたい。小ぢんまりした宿なので細かな料理のリクエストにも応じられます。朝食時間をずらせたり、特別料理を加えたり、何でもおっしゃってください。(社長の中野清さん)
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