右に湖畔公園、左に石彫公園を望む景勝地に建つホテル鷺乃湯は、湖畔に最初に建てられた老舗である。創業は明治44(1911)年、外観からは想像できないが、館内に入ると和風庭園と枯山水の風格漂う2つの庭園にその歴史がしのばれる。建物は6階建ての秀芦閣(新館)、4階建ての白鷺亭を中心に数棟が建ち並び、中庭を囲んで回廊で結ばれている。客室は全部で55室あり、和室46室(うち露天風呂付きの客室が7室)とシングル9室という構成である。
温泉ファンにとってたまらないのが、自家源泉「霊泉さぎの湯」の存在だ。ほとんどの宿が集中管理で単純温泉の混合泉を引く上諏訪温泉にあって、この宿の湯は創業以来湧き続けている自家源泉のみ。しかも、泉質はナトリウム・カルシウム‐炭酸水素塩泉で、療養効果も高い美肌の湯である。かつては硫黄を多く含み、成分が湯船に付着するとまるで白鷺のような美観を呈したというが、現在は薄い茶色をしている。源泉掛け流し露天風呂があるのも、上諏訪温泉では希少だ。
夕食は4名までの個人客は基本的に部屋出し。グループなら6室ある料亭「樹苑」の個室や中宴会場などに用意される。夕食は信州の旬の食材を中心に採り入れた会席料理で、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに、1品ずつ客室に運ぶ昔ながらのスタイルが守られている。厳選された器も、老舗らしいこだわりを感じさせるものだ。朝食も和食で、こちらは主に団体客の夕食会場にもなるコンベンションホールが朝食会場となっている。
自信があるのは、やはり自家源泉のお風呂ですね。源泉掛け流しの露天風呂で名湯を実感していただきたいと思います。ライトアップされた庭園を眺めながら、渡り廊下のところに設けられた足湯も楽しんでいただきたいですね。(営業予約係長の青木武司さん)
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