格子戸と暖簾をくぐると、木のぬくもりにあふれた純和風の明るい色の廊下が目に入る。源氏物語に出てくる色を部屋名にした、2棟6室だけの隠れ家風の宿。それぞれの部屋が、専用の格子戸で独立している。雨どいが印象的で、雨の日もまた風情あるであろう。食事は部屋食で、しかもそれぞれの部屋に味のある露天風呂が設置されているので、一旦チェックインしたら、部屋から出ることもなく、プライベートな時間をゆっくりと過ごすことができる。
日本全国から丹念に集められた名木を使い、木材集めに10年、建築12年の歳月を費やして造られた母屋。総檜造りは宮大工によるもので、屋根も手の込んだ銅葺きを施されている。京都二条城を模した威容とあたたかみのある存在感。今日では同じものを建てるのは至難のことといわれる。庭園にある見事な欅の巨木は樹齢何百年ともいわれ、枝分かれしていない山欅を、山からトレーラーを使って移植したものだそうだ。
大切な方との時間を誰にも邪魔されずに、ゆったりのんびりとお過ごしいただけるよう、心細やかなおもてなしを致します。心ゆくまで、夢の休日をお楽しみください。
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