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道路をはさんですぐに湯野浜の海が広がる好立地にある。10階建ての紫水館と8階建ての飛水館の2棟が並び建ち、館内では連結されている。客室は全部で48室。和風デラックス、和風スイートなどのランクアップされた客室もあり、紫水館最上階の10階には露天風呂付きの特別室もある。テーマは「水に游ぶ」。珍しいのは海辺の宿では少しでも海景を見せようとする造りなのに、この宿は部屋に案内されたときに初めて海が見える。より深い感動を、という館主の演出である。
湯野浜の海辺に2棟が並ぶ宿の外観
やはり、お風呂で温泉に浸かりながら眺める日本海のサンセットが最大の楽しみだ。風呂は4階にあり、庭園風呂「月水湯」と展望風呂「吟水湯」の2ヶ所。深夜4時に男女を入れ替えるので、宿泊客は両方のお風呂が楽しめる。庭園風呂「月水湯」はその名のとおり、庭園風に造った情緒豊かな浴場で山側にある。展望風呂「吟水湯」は前面に日本海が広がり、夕陽の時間が大人気。ほかに、館主の趣味を活かした贅沢な貸切風呂のハイプライベート・スパ「漣REN」もある。
展望露天檜風呂の感動的なサンセット
夕食は基本的に3名以下は部屋出し、4名以上は2階フロアにある料亭「白沙」、茶寮「月岡」、掘りごたつ式お座敷「はまゆう」、団体客は大広間「花水木」などに用意される。いずれも和風情緒豊かな食事処で、ゆっくりと旬の新鮮な食材を使った会席料理が味わえる。また、同じフロアの一角には米どころ庄内にあるすべての酒造の銘酒をそろえた酒庫「幽居」があり、ここで好みのお酒を頼めば夕食会場やルームサービスで届けてもらうこともできる。
旬の味覚が食膳を飾る秋の料理の一例
当館では客室にご案内したときに初めて海が見えるようにしました。窓が一幅の絵画のようで、そのほうがより感動されるのでは、と思ったからです。このように、館内にはさまざまな演出を凝らしていますので、お風呂や料理とともにお楽しみください。（代表取締役社長の五十嵐 浩さん）
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