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温泉に入って健康になれてさらに税金が返ってくる制度!そんな制度があることをご存知でしょうか?
「温泉利用型健康増進施設」が、それを実現してくれる温泉施設なのです。
ここでは「温泉利用型健康増進施設」とはどんな施設で、どのように利用すれば医療費控除の対象となるのかを詳しく紹介します。
今回、「温泉利用型健康増進施設」を紹介させていただくにあたり、認定を管轄している厚生労働省の原渕さんにインタビューをさせていただきました。色々な省庁を担当し経験豊富な原渕さんに「温泉利用型健康増進施設」の活用法なども伺いました。
A.温泉を利用した各種の入浴設備と運動設備が総合的に整備されています。
(運動施設:トレーニングジム・プールなど。入浴施設:かぶり湯、寝湯、気泡浴槽、サウナなどを設置)
入浴施設には「温泉利用指導者」の資格を持ったスタッフがおり、医師が作成した温泉療養指示書に従って入浴指導を行います。
また、温泉療法の知識・経験を有する医師のいる医療機関とも提携しています。さらに、運動施設にも「健康運動指導士」等の運動指導を行うスタッフが配置されており、
健康増進のための運動を安全かつ適切に行うことができるようになっています。
この温泉利用型健康増進施設の大きな特徴としては、認定施設を利用して温泉療養を行うと、要件を満たした場合、施設の料金、施設までの交通費について、所得税の医療費控除を受けることができます。
温泉利用型健康増進施設について分かってきたところで、具体的にどんな施設があるのか、今年認定された施設を覗いてみましょう!
これまでの温泉利用型増進施設の認定条件では、同じ建物内に温泉施設と運動施設が一体的に整備されていることが条件でした。
それに対し、全国の7温泉地自治体の首長が厚生労働省に要件緩和を要望。その結果、2016年4月に規制が緩和され、
温泉施設と運動施設が近距離で連携している場合でも「温泉利用型健康増進施設」と認められることとなりました。
この規制緩和により、認定施設が更に増えていくことが期待されます。
それにさきがけ、2017年にその1号として新たに2施設認定されました。どちらの施設も特出すべき泉質の温泉地です。
加藤厚生労働大臣(右)と認定式の様子(2017年当時)
豊富温泉で供用されている温泉には、2種類の泉質があり、
いずれも黄濁し、井戸からは石油や天然ガスとともに湧出してくるため僅かに油分を含んでいるそうです。
成分に多く含まれる重曹・ホウ素は皮膚を綺麗にする・殺菌効果が高いという特徴があり、
また豊富温泉の最大の特徴である油分は保温保湿効果が高いと言われ、 乾癖やアトピーに対しては、油分に含まれるタールが抗炎症作用を発揮すると考えられているそうです。
全国から皮膚疾患の療養のために湯治に訪れる方が多いそうです。
豊富温泉 アトピー性皮膚炎30代男性の湯治後の様子。
(※効能には個人差があります)
温泉療養の先進地であるドイツ国バード・クロツィンゲン市にある「ヴィタ・クラシカ」と国際姉妹温泉施設を締結している温泉地。
ドイツでは、炭酸泉は「心臓の湯」とも称され、循環器系疾患の予防、改善をはじめ、消化器系、関節疼痛、疲労回復などの効果が期待できるとされているそうです。
また、竹田温泉では温泉水の飲泉許可もあり、慶應義塾大学先端生命科学研究所・日本健康開発財団との共同研究で「飲泉による糖尿病の予防効果が期待できること」などの医科学調査も継続的に実施しているそうです。
竹田温泉 炭酸泉による体表温度の変化、明らかに体温上昇率が高いことが分かる。(※効能には個人差があります)
出典:後藤康彰 他「竹田温泉群への短期入浴作用」82回日本温泉気候物理医学会学術集会, 2017
各温泉施設で温泉に入り運動するプログラムはどんなものがあるのでしょう?ここでは関西エリアで昨年認定された「神戸みなと温泉 蓮」の健康増進プログラムを例に内容を紹介します。
「神戸みなと温泉 蓮」では計8種のプログラムが用意されています。
温泉入浴の指導のほか、フィットネスジムでのトレーニング・水中エクササイズなどを行いながら、日常の生活をする上での注意点なども分かりやすくアドバイスしてくれるそうです。
体脂肪や栄養状態など体成分を測定 → 測定結果を基にカウンセリング → 利用者の要望に応じてプログラムを作成 → スタッフ指導のもと温泉療養を開始
ここで紹介したプログラム以外にも、各施設でも様々なプログラムが用意されています。
では具体的にどんな症状がある場合に有効なのでしょうか。
この制度は、温泉が脳血管障害、糖尿病、高血圧などの生活習慣病に一定の効果があり、生活習慣病対策の一環として普及を図ること。健康づくり、疾病予防に対応できる体制をつくること。が目的でした。
しかし現代では施設によって様々なプログラムを工夫されています。(ダイエット、温泉美容、皮膚病、腰痛、便秘、免疫向上、うつ病etc)
※診察を必要とすることがありますので、健康保険証をお持ちください。
※かかりつけの医師(主治医)、主治医から紹介される医師(温泉療法医など)あるいは認定施設が提携関係を結んでいる医師などをいいます。
※念のため健康保険証をお持ちください。
※指導料などがかかる場合もあります。
※指導料も控除対象となります。利用日数は通算できます。
(連続利用でなくてもよく、週末利用でも1ヶ月に7回利用していれば医療費控除の対象になります)
認定施設の提携医師ではない医師が「温泉療養指示書」を作成した場合は、施設から「温泉療養報告書」が渡されます。
「温泉療養報告書」の場合は、「温泉療養指示書」を作った医師のところへ持参し、「温泉療養証明書」に作り替えてもらいます。
ぜひお近くの健康増進施設を訪れてあなたの健康のために、温泉療養を取り入れてみてはいかがでしょうか?
都道府県 | 施設名 |
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北海道 | 豊富町ふれあいセンター(連携型施設・温泉施設) |
豊富町温泉自然観察館(連携型施設・運動施設) | |
青森県 | バーデハウスふくち |
秋田県 | 秋田県健康増進交流センターユフォーレ |
秋田県 | 玉川温泉・新玉川温泉 |
山形県 | クアハウス碁点 |
山形県 | ラ・フォーレ天童のぞみ |
福島県 | いわき市健康・福祉プラザ いわきゆったり館 |
神奈川県 | 綱島源泉 湯けむりの庄 |
神奈川県 | 江の島アイランドスパ |
富山県 | 富山県国際健康プラザ |
岐阜県 | 下呂温泉 水明館 |
都道府県 | 施設名 |
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山梨県 | 天然温泉ヘルシーSPAサンロード |
山梨県 | 武田信玄公かくし湯の里ヘルシースパサンロードしもべの湯 |
大阪府 | HOS小阪フィットネスクラブ |
兵庫県 | 神戸みなと温泉 蓮 |
和歌山県 | ピーアップ シングウ |
岡山県 | 瀬戸内温泉たまの湯 |
広島県 | くらはし温水プール ウイングくらはし |
愛媛県 | クアハウス今治 |
大分県 | 温泉療養文化館 御前湯(連携型施設・温泉施設) |
竹田市直入B&G海洋センター(連携型施設・運動施設) | |
大分県 | 竹田市長湯温泉クアハウス(連携型施設・運動施設) |
竹田市直入B&G海洋センター(連携型施設・運動施設) |
※2024年9月現在の情報です。掲載情報は変更される場合があります。
詳しくは各施設の公式URLよりご確認ください。