格子のように組んだ木材と、白い壁とが美しく調和している外観は、城崎らしい雰囲気が漂う和風旅館。玄関を入ると、木肌のぬくもりにあふれた内装が、心地よく宿泊者を迎える。ウッディ感あふれるラウンジからは、こぢんまりとしながら、ダイナミックに岩を配した中庭を見渡すことができ、障子窓の木の手すりと瓦を葺いた廂が印象的。ガラスの床になった廊下の一部が池の上にかかり、錦鯉が泳ぐさまをぼんやり眺めているのも楽しい。
年間を通して、かに料理が楽しめるのが自慢。松葉がにや紅ずわいがになど、近くの漁港にあがった新鮮な魚介類がいただける。食材にこだわって、お米は丹後産コシヒカリ。直接、契約農家から仕入れている。料理に使われている野菜は、専用の畑で収穫したもの。鍋料理に欠かせない白菜はもちろん、ネギ、キャベツ、ジャガイモなどを栽培。肥料もかにの甲羅やおからを混ぜて作った自家製。無農薬の採り立ての野菜のおいしさを味わえる。
肩肘張ったイメージではなく、家庭的な雰囲気でゆっくりくつろげる旅館です。柳並木の大谿川沿いを散策するのにはもってこいの場所にありながら、一本道を入った静かな環境の中で、城崎の情緒を楽しんでください。
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