上高地や乗鞍岳に近く北アルプスの山々の景観も望める宿。建物の様式は伝統の飛騨建築。出来る限り釘を使わずに建てられている。飛騨の銘木を匠の技で見事に組み上げ、古民家の様相を呈している。プライベートな時間を大切に過ごしてもらいたいとホテルシステムを採用。半露天風呂付きの部屋も多く、静かに自分だけの時の流れに身を任すことができる。また、夜10時、ちょっと小腹が空いてきたころには、無料で夜鳴きそばのサービスもある。
大胆な木組みを用いた客室は、家具も部屋に調和する木製で揃え、木の優しい色合いと温かみを醸し出す空間になっている。また壁材も珪藻土を使うなど自然素材にこだわった贅沢な造りだ。半露天風呂のついた客室が61室、離れ露天風呂のついた和洋室が8室あり、好きな時間にプライベートな入浴タイムを過ごせる。和室にも和ベッドが用意されていて、いつでもゴロリと横になれる気ままさも魅力のひとつ。
平湯は、古くから知られた歴史ある温泉地。鉄分が多く湯の花が赤みを帯びているのが特徴だ。大浴場「内匠の湯」は、ふんだんに使った木の滑らかなぬくもりに癒されながら入浴できる。貸切風呂、貸切露天風呂では大浴場とは異なる源泉の湯を楽しむことができ、いずれも源泉掛け流しの湯量を存分に堪能することができる。湯上りには、アロマとほぐしの癒し処「夢語(ゆめがたり)」での“ほぐし”がおすすめ。
この宿でいちばんおもてなしの心が感じられるのは、なんといっても食事の時間だろう。「飛騨牛の炙り焼き」と「すっぽんの小鍋」をメインにした旬の素材の会席料理を囲炉裏を囲みながら食せば、岩魚の骨酒のほろ酔いも手伝って、自然と気持ちもほぐれ、まるでふるさとのわが家に帰ってきたような心温まる時間が過ごせる。朝食には、名物「朴葉みそ」をメインにした和定食を用意。香ばしいみその香りに自然と身体も目覚めていく。
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