あわら温泉の宿はいずれも庭園美で知られるが、この宿の庭園も見事だ。外観は壮大な印象の鉄筋建てだが、館内に一歩入るとモダンな雰囲気ながら和風空間が広がる。その極みが池泉庭園だが、その庭園を囲む5階建ての寛粋殿、12階建ての煌粋殿、2階建ての貴粋殿の3棟とも和風の造り。なかでも、書院造り離れの個止吹気亭や全室露天風呂付きのゆとろぎ亭の贅をつくした客室がセレブな宿泊客の人気を集めている。もうひとつの自慢が料理で、さまざまな料理プランを用意し、客室とともに選択の幅の広いことがこの宿の魅力になっている。
池泉庭園とは渡り廊下をはさんだ位置にある中庭でひときわ目を引くのが足湯・歩行浴の「足軽の湯」だ。中心で回転するのは風水球。直径約50cm・重さ200kgもある大理石の球だが、これが下から吹きでる少量の水の力によって回転しているのだ。風水思想の運気を好転させるという縁起のよいところからの命名だという。この不思議な現象を眺めながら、自由に足湯が楽しめるという趣向だ。また、小さな湯の流れに玉石を埋めこみ、足湯効果と指圧効果が同時に得られるという歩行浴もあり、この宿のシンボル的存在となっている。
露天風呂付き客室に泊まることができなくても、お風呂を独占したいのなら予約制の貸切露天風呂「水仙」がある。総檜造りの湯船に和室6畳と板の間付きという贅沢なスペースで、有料でもその価値は充分だ。一般客は展望大浴場を利用することになるが、そこにも趣向を凝らした湯船が複数あり、また「個止吹気亭」か「ゆとろぎ亭」に泊まれば専用の檜大浴場も利用できる。芦原温泉の中では通常の宿泊料金はかなり高めだが、シーズンによっては割安な特別プランが各種用意されているので、それらをこまめにチェックしておきたいところだ。
宿のモットーは「行ってみたい旅館」から「また行きたい旅館」になるよう、心をこめておもてなしすること。そのことをいつも思って接客に努めています。どうぞ、温泉と美味しい料理を満喫してください。(フロント係の新田泉さん)
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