市内のいたるところに湧出する湯を使い、宿のほか駅や学校、会社から一般家庭まで温泉を引く。湖畔に噴き上がる間欠泉も名物。花火大会や、霧ケ峰・蓼科などの観光拠点として賑わう。
中山道と甲州街道の分岐点に位置し、宿場町としても、諏訪大社下社の門前町としても栄えてきた。諏訪大社下社秋宮に近い街道沿いに旅籠風の老舗旅館が並び、往時の面影を今に伝える。
下諏訪の山あいにあり、宿は「神乃湯」毒沢鉱泉 憩いの家 宮乃湯旅館の2軒のみ。茶褐色の湯の泉質は全国的にも珍しく、効能も幅広い。古くからの湯治場として、独特の雰囲気をもつ穴場の温泉場だ。
諏訪湖畔の古湯と高原リゾートの湯
上諏訪温泉は出土品から縄文時代にはすでに利用されていたといわれる古湯だ。とにかく湯量が豊富で、駅やデパート、諏訪湖SA、一般家庭にまで配湯されているほど。蓼科高原の温泉は自然環境が抜群。取り上げた2軒の宿とも渓谷美で知られる景勝地に湧く温泉である