温泉大賞 宿レポート
乳頭温泉郷 妙乃湯
「金の湯・銀の湯」２つの源泉をもつ和モダンの宿で非日常を楽しむ
総合評価
東京から秋田新幹線で3時間。バスで30分と、都心からでも意外と近い乳頭温泉。この温泉郷を代表する宿のひとつが「妙の湯」。滝と渓流を長めながら浸かる露天風呂と、BIGLOBEトラベル担当の舌をうならせる地元食材をふんだんに使った夕食。
最上級の部屋でもコストパフォーマンスは高く、特にご夫婦や、母娘旅行にお薦めしたい温泉旅館である。
おすすめのシチュエーション
風呂･温泉
「金の湯」「銀の湯」が特徴で、有馬温泉の「金湯・銀湯」に近いものがある。特に、渓流と滝を望む露天風呂が素晴らしく、まるで森の中で温泉に浸かっている気分のようだ。
なお、4月に訪れたときには、一部温泉がぬるく感じたが、マイナスポイントと感じてはいない。露天風呂特有の現象を肌で感じられて、旅行の思い出にも残り、結果的にはプラスに転じた。
森と渓流と滝を望む 解放的な混浴露天風呂
金の湯 岩風呂
金の湯 寝湯
銀の湯 喫茶去。湯船の底に敷き詰められた丸い那智石がツボを刺激
部屋
渓流側にある桜館の最上級な部屋に宿泊。4月取材であったため雪解け水により、部屋にまで先達川を流れる川の音が響き、自然の迫力を感じられる。
妙の湯は、渓流側と紅葉側に部屋が分かれており、紅葉時期であれば紅葉館もお薦め。
桜館（最上級の部屋）
桜館の部屋から眺める渓流
料理(夕食)
個室ではなく、食事部屋で頂く形式。取材前は落ち着いて食事しにくいのでは？と考えていたがまったくの杞憂。、1部屋で最大6テーブル、料理会場の軒先を流れる先達川により、目と舌と耳（渓流の音）で頂く夕食は、非日常感を味わえて良かった。
また料理については、どれひとつありきたりな料理はなく、数多くの温泉宿を巡ったスタッフでも非の打ち所はない。
渓流を眺められる夕食会場
夕食の一部 まだまだ運ばれます
お変わり自由のキノコ汁 絶品
夕食のデザートも、手を抜きません。
料理(朝食)
和食を中心とした朝食。際だった料理ではないが10品以上の料理が並び十分なボリューム。なによりも、このような旅館では落ち着いて食べられるのが嬉しい。一方、小中学生のお子様と一緒の場合は、バイキングが好まれるケースもあるのでご注意を。
和食を中心とした朝食。十分なボリュームがある。
お魚は炙って頂きます。
接客･サービス
覆面取材ではないため、私たちへの接客ではなく、他のお客様への接客を観察。すれ違い時の笑顔での挨拶は、かならずお客様の目をみているのが嬉しい。また料理の説明はもちろんのこと、料理を運ぶタイミングが秀逸。早すぎず、遅すぎず。
どこかほっとするぬくもりのあるエントランス
囲炉裏が迎えてくれます
コストパフォーマンス
取材陣が宿泊したプランは、最上級のお部屋で2名1室ひとり2万円前後のプラン。最上級のお部屋であり、夕食の内容を考えるとコストパフォーマンスは高い。
また、最上級のお部屋と通常部屋の料金差が小さいため、最上級のお部屋を押さえるのが賢い予約方法でしょう。
清潔感
館内の清潔感について全く問題ない。もちろん自然に隣接した露天風呂であるため、葉が温泉に落ちることもあるが、露天風呂にある看板を読んで、心が和みました。
「虫さんや葉っぱさんは、妙乃湯の温泉が大好きです。時々入りに来ますので、網ですくってあげてください。虫の良い話ですが・・」
露天風呂にあるかわいらしい看板
秋田新幹線で3時間にバスで30分と都心からも意外と近く感じる。
夏瀬温泉 都わすれ
妙の湯訪問時に、系列宿「都わすれ」も取材させていただきました。
秋田県屈指の高級旅館であり、ほぼ全室に客室露天風呂を完備。周辺には山に囲まれたプライベート感満載で、海外の要人も訪れるほど。
なお、宿までの道路が未舗装区間が続きます。最寄り駅である角館駅に車を停め、送迎バスを利用することをお薦めします。(要予約)
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