大浴場を囲む庭園の中にある露天風呂は、天気に恵まれれば世界遺産に登録された那智の滝を見ることができる絶景のポイントにある。もちろん那智湾から雄大な熊野灘も一望、夜ともなれば幻想的な漁り火や満天の星たちを眺めつつ、ゆったり湯舟につかり自然を満喫できる。
「土地であがる旬のものを新鮮なうちに食べていただきたい」という山尾料理長の言葉通り、鮮度抜群の海の幸がズラリ並んだテーブルはまさに豪華絢爛。プリプリと身のしまった伊勢海老の甘さや、地元にあがる生マグロのもちもちねっとりとした食感はたまらない美味しさ。新鮮な食材もさることながら、季節を感じさせる洗練された盛り付けもご馳走の1つ。目と舌で楽しみながら旬の味を堪能した。
お造りの中に珍しい食材を発見。クジラの貴重なうねの部分である通称“かなこ”と呼ばれている部位。マグロやイカ、鯛、車海老などの刺身はたまりじょうゆでいただくが、かなこはショウガじょうゆでトライ。コリコリした歯ごたえのかなこは噛めば噛むほど味わい深い逸品だった。
広々とした露天風呂で海や滝を眺めながら心もからだも癒して、地元でとれた新鮮な海の幸(とくに生マグロ料理)をごゆっくりお楽しみください。
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