京の奥座敷と呼ばれる湯の花温泉は、京都を観光するならぜひ足を伸ばしたい場所だ。嵐山からトロッコ電車に揺られ、保津峡の景観を楽しむこと約25分で「トロッコ亀岡」駅に到着。湯の花温泉はそこから車で20分ほど。ほんのり湯の香が漂うこの街で、極上の休日を楽しむなら選びたいのがこの宿。懐かしい雰囲気のはしりもと(台所)で味わうご馳走、森の豊かな緑に囲まれた露天風呂での湯浴み。昔ながらの和の文化に触れる、記憶に残る体験がここにはある。
通されたのは、10帖のゆったりした和室に掘りごたつのある部屋。内装やインテリアは和風ながらモダンなイメージで統一され、洒落ているのになんともくつろげる空間となっている。窓辺に置かれた掘りごたつに足を下ろして、この地の特産である丹波黒豆をたっぷり使った香ばしいおかきをつまみながら、外の景観を眺める。豊かに生い茂る樹々の鮮やかな緑や里山の澄んだ空気、そして穏やかに過ぎていく時間に、心の底から癒されていくのを感じる。
大浴場「離れの湯」にある、樹齢千年の桜をくりぬいてつくられた露天風呂も素晴らしいが、この宿を訪れたならぜひ体験したいのが貸し切り露天風呂「山の隠れ湯」。フロントで鍵と時計が入った籠を受け取り母屋を出て、眼下を流れる清流の眺めを楽しみながら、森林を5分ほど散策。京の町屋をイメージした格子戸に着いたら、いよいよ森の中にある天然岩風呂へ。樹々に囲まれて湯に浸かれば、これぞまさに森林浴。くつろぎと開放感に満ちた時が流れていく。
この地域がある丹波地方は食材の宝庫。この宿では、そうした地元産の食材の持ち味を活かした滋味豊かな料理を、はしりもと(台所)をテーマにしたダイニング「旬膳瑞禾」でふるまっている。おくどさん(かまど)で炊かれたご飯の美味しさも格別だ。食へのこだわりは、料理の供となるお酒にも及ぶ。この宿のおすすめはオーストリア産のワイン。日本でお目にかかることはあまりないが、繊細さと存在感を併せ持つその個性は、驚くほど和食に合う。
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