いまでは、どこの温泉地の大型旅館でも見かける風景だが、その先鞭をつけたのは加賀屋というのが定説だ。
加賀屋は旅行新聞新社が主催する「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で昭和56年から平成25年まで実に33回連続で総合第1位の栄誉に輝いている。この賞は、もてなし・料理・施設・企画の各部門について全国の旅行業者の投票をもとに選出されるもので、いわば同業者からも高い評価を受けているということだ。
いまでも各地から数多くの同業者が研修旅行に訪れ、多くの影響を与えている。
加賀屋はフロントのある12階建ての能登渚亭、20階建ての雪月花、9階建ての能登客殿、8階建ての能登本陣の4棟で構成され、その館内は一流芸術家のさまざまな作品が散りばめられていて、さながら美術館の趣がある。
もっとも有名なのが、能登渚亭の12階までの吹き抜けの壁を飾る加賀友禅「四季の花」。各フロア名になっている梅、桜、藤、牡丹などの花が描かれた加賀友禅を壁画風に貼り付け、シースルーエレベーターが停まる階ごとにそのフロアの花がスポットライトに浮かび上がる。この演出が加賀屋を一躍有名にしたともいわれる。
加賀屋のスケールの大きさを語るのに、専属歌劇団「雪月花」の存在がある。もと大阪SKDのメンバーで構成されるもので、雪月花1階の吹き抜けフロア錦大路にあるシアタークラブ「花吹雪」を舞台に毎夜20時45分と21時45分から約45分間、華やかなショーが上演される。
このほか錦大路には、せり上がり回転舞台のある祭り小屋、カラオケ&ダンスの曼陀羅、バー、クラブ、歌声酒場、割烹、居酒屋などさまざまな店が用意され、長い夜を飽きさせない趣向が凝らされている。「雪月花歌劇団」の宿泊客の観劇料は1人2700円。
お泊りいただくすべてのお客さまに心からくつろいでいただきたい。
そのための小さな気くばり、心くばりを惜しまず、かゆいところに手が届くおもてなしを、というのが加賀屋創業当時からの願いでございます。
どうぞ心からおくつろぎくださいませ。
(女将の小田真弓さん)
※本サービスは宿泊情報の比較サービスです。掲載の情報内容でのサービス提供を保証するものではありません。サービスの仕様上、リンク先の各予約サイトの掲載内容(プラン内容、料金、空室情報、施設情報等)と一致しない場合があります。ご予約の前に必ず各予約サイトで内容をご確認ください。
※宿泊プランにより対応できるサービス範囲やご利用いただける設備等が異なることがあります。ご予約の前に必ず各予約サイトで内容をご確認ください。