泊食分離が特徴のこの宿で、楽しみなのが食事処「花舞茶寮」。中庭の中央に舞台を設け、これを取りかこむように2階建ての個室食事処がある。1階「舞」に16室、2階「花」に17室の計33室あり、客はここに運ばれる「あえの風特選料理」がゆっくりと味わえる。中央の舞台では御陣乗太鼓など19時30分から30分ほどショーを繰りひろげ、食事を楽しみながら観劇するという趣向だ。33室しかないので、ここを予約できなかった人はシアターダイニング饗(あい)を利用する。なお、1階のステージを取りまく席は21~24時に居酒屋として営業。
玄関を入るとすぐ目の前に広がるのがラウンジ「花万葉」。しかも地下から吹き抜けになっていて、地下の能登の海の幸や伝統工芸品などがズラリと並ぶおみやげ処「楽々市」が見えるという意外性のある構造。地下にはオリジナル浴衣などのレンタルブティック「季物工房」もある。加賀屋に見られる鉄筋建築に日本情緒をいかに残して魅力ある空間にするか、というコンセプトがこの姉妹館にも生かされているようだ。若い人の感覚にあった気楽に利用できる宿を、という狙いを象徴する空間といえる。
風呂は男女とも大浴場と露天風呂。すぐ目の前に迫る七尾湾の海原を眺めながらの入浴はすこぶる快適。床から天井までガラス張りのダイレクトビューウィンドウになった大浴場からの眺望もすばらしいが、特に潮風を感じながら温泉に浸かる露天風呂の醍醐味が印象深い。なお、加賀屋との間にマイクロバスが運行されていて、宿泊客は両館の風呂が楽しめるというのもうれしいサービスだ。
「すべてはお客様のために」を合言葉に、きめこまやかなサービスをと心がけております。茶寮で夕食とショーを楽しんでいただき、すべてオーシャンビューの客室ではゆっくりとプライベートタイムを過ごしていただければと思います。(女将 長谷川 明子)
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