美肌の湯に浸かり、神話の世界にタイムスリップ

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「縁結び」で名高い出雲大社のお膝元、玉造温泉にある憩いの湯宿。赤い太鼓橋を渡ったその先は、異空間への入口です。神話の世界を体感できる神楽舞や、中庭の竹灯籠が幻想的な夜を演出します。
触って祈れば願いが叶う「願い石」がある玉作湯神社へは徒歩10分。足湯に入り、そぞろ歩きを楽しみましょう。

神話の世界と匠の技に酔いしれる

  • 幽玄なる神楽「ヤマタノオロチ」を上演

    毎晩夜21時15分?、地域の文化に触れるご当地楽として、伝統芸能「石見神楽」が行われます。この日の演目は「大蛇(おろち)」。
    8つの頭を持った大蛇を須佐男命(スサノオノミコト)が日本酒で酔わせて退治する『ヤマタノオロチ伝説』にちなんだ演目で、17mもの長さの大蛇の胴体がまるで生きているかのようにダイナミックに演舞します。華やかな装束に身を包んだ演者たちが実は宿のスタッフだったと聞くと、お客様からは驚きの声があがり、拍手喝采です。
    宿の中で神楽を見られるのは、神話のふるさと・出雲でも珍しく、貴重な体験です。

  • 大蛇も飲んだ希少酒がある「日本酒BAR」

    『ヤマタノオロチ伝説』で大蛇が飲んだ強力なお酒を再現した「八塩折(やしおり)の酒」は、醸した酒でさらに酒を仕込む、日本酒度マイナス60の希少なお酒。琥珀色で甘い味わいが女性にも人気です。この「八塩折の酒」をはじめ、“日本酒発祥の地”ともいわれる島根県の30蔵・36種の地酒を3種類(1000円、または6種2000円)、選んで飲み比べできるのが「日本酒BAR」です。
    夕食後の夜20時?21時30分にオープンしていますが、感染症予防の観点から、現在はお部屋で味わうことができます。

  • 出雲の匠の技が結集したご当地部屋 Photo:chikako nozoe

    和室の天井を華やかに彩る組子細工の照明や、江戸時代の刀剣をつくった、たたら製鉄の流れを汲む行灯やろうそく立て、挽き物轆轤(ろくろ)の技術でつくられた花入れ、石州和紙の襖――。
    地元の匠集団「シマネRプロダクト」の面々による匠の技が随所に光ります。床の間には出雲大社の御祭神・ダイコク様(大国主大神)の持つ打ち出の小鎚が飾られ、日常を彩る美しい器をつくる出西窯の茶碗やコーヒーカップでティータイム。繊細な手仕事を間近に感じる、心地よい滞在です。

  • 神様とつながる「神饌(しんせん)朝食」 Photo:chikako nozoe

    「神饌(しんせん)」とは、神社のお祭りなどで神様に献上する食事のこと。朝食はそのありがたい食事を再現。お膳の上のかわらけ(素焼きの器)にのっているのは主食の米をはじめ、塩、酒、乾物、餅、海魚、川魚、野鳥、水鳥、野菜、海藻など地元で採れた山海の珍味。
    神様と同じ食事をすることで、神様とより強い絆が結ばれる出雲ならではの朝食です。さらに、『出雲国風土記』にもあるふぐを使った伝統的な「うず煮」や、魚のすり身に赤唐辛子をあわせた「赤天」、宍道湖名産の「しじみ」なども味わえます。

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美肌の湯と朝の体操がキレイをつくる

美肌の湯と美酒パック Photo:chikako nozoe

美肌の湯と美酒パック

「ひとたび濯げば形容(かたち)端正(きらきら)しく、再び浴すれば万の病ことごとに除(のぞ)こる」と『出雲国風土記』にも讃えられた美肌の湯はなめらかな肌触り。うるおいを塩のヴェールが閉じ込め、美肌へと導きます。大浴場の中央に鎮座する湯口はお社の形をしていて、ご利益も期待できそう。また、大浴場手前にある「美酒処(びざけどころ)」には湯船で日本酒フェイスパックを楽しめるよう、フェイスマスクと地元の酒蔵の日本酒を用意。日本酒と源泉をブレンドしてパックすればつるすべお肌に。翌朝のお化粧のりが楽しみです。
全24室が露天風呂付き Photo:chikako nozoe

全24室が露天風呂付き

24室の全客室に露天風呂がありますので、お好きな時間に天然温泉を楽しめます。湯が満ちる湯船はヒノキの四角い浴槽か信楽焼の丸い浴槽で、一部の客室露天風呂には、藍染で絵柄を描いた「筒描藍染」の大きな布を設えています。こちらは星野リゾート 界 出雲オリジナル。出雲に縁の深い「大国主命」「須佐男命」「櫛名田姫」の3柱の神様の名前が刻まれ、出雲らしい情緒あふれる入浴空間です。「筒描藍染」は、江戸時代から嫁入り道具の一つとして、家紋入りのふろしきをもたせる風習もあったとか。代々受け継がれてきた伝統の技がこんなところにも生かされています。
「奉納相撲体操」で朝の体が目覚める Photo:chikako nozoe

「奉納相撲体操」で朝の体が目覚める

島根県は「相撲発祥の地」でもあります。『古事記』のなかで国譲りに異を唱えた大国主命の子、建御名方神(タケミナカタノカミ)が建御雷神(タケミカヅチノカミ)に戦いを挑んだのがはじまり。今では五穀豊穣を願う神事として、各地の神社で奉納相撲が行われています。星野リゾート 界 出雲の朝は、相撲の動きを取り入れた「奉納相撲体操」から始まります。呼吸法を行い、上半身と下半身のストレッチで念入りに体をほぐした後、相撲のすり足、四股踏みの動きを取り入れた体操を行うと、不思議と心身がすっきり整います。

美酒と美食のおもてなし三昧

  • たっぷり宍道湖のしじみ×牛しゃぶの鍋 ※画像はイメージです

    たっぷり宍道湖のしじみ×牛しゃぶの鍋

    特別会席はのどぐろの炙りや塩焼き、春のたけのこと木の芽、日本海の海の幸を味わうお造りなど、海と山の恵みを味わえます。ひときわ目を引くのが三大瓦の一つ、石州瓦の職人さんに特注したオリジナル鍋でいただく「しじみ牛しゃぶ」。宍道湖で採れるしじみの中でも一番大きなサイズで、高温で焼いた瓦の鍋が出汁の旨味を引き出します。水菜やしいたけ、白まいたけなど彩りのよい野菜もたっぷり。酒粕デザートなど、甘味までご当地感が溢れています。

  • 地酒をとことん飲む「地酒のんじょーかね滞在」

    地酒をとことん飲む「地酒のんじょーかね滞在」

    「のんじょーかね」とは「飲んでますか?」という出雲エリアの方言。WITHコロナ期に「島根に長年暮らす人でも初めて知るような産地、酒蔵があるはず。是非、そんな日本酒を新発見してほしい」とスタートしたプランで、地酒マイスターの資格をもつスタッフが作った酒蔵の地図や案内文から、飲みたいお酒をセレクト。さまざまな地酒の中からお気に入りを見つけることができます。QRコードを読めば、酒蔵さんのメッセージも視聴できて、客室にいながらバーチャル酒蔵トリップも可能です。また、会席料理とのペアリングコースも用意されていて、とことん日本酒三昧できます。

  • 茶の湯の文化に親しむ、お抹茶体験 Photo:chikako nozoe

    茶の湯の文化に親しむ、お抹茶体験

    島根の県庁所在地である松江で茶の湯の文化を広めたのは松江藩の7代藩主、松平治郷(不昧公)。星野リゾート 界 出雲では、その奥深い茶の湯の文化に触れられます。
    茶道未経験でも大丈夫。お茶室でお抹茶をふるまうのは細川三斎流の茶道師範・影山勉さん。茶の湯の歴史や知っておくべき作法などを教えてもらいながら、奥が深いお茶の世界に気軽に触れることができるのが魅力です。お茶室で季節の和菓子とともにお抹茶を楽しんでみませんか。

  • 「手業のひととき」で、日本酒の世界を知る

    「手業のひととき」で、日本酒の世界を知る

    2021年春のご当地文化体験「手業(てわざ)のひととき」は、お酒の神様を祀る「佐香神社(松尾神社)」のほど近く、老舗の酒蔵「酒持田本店」の5代目・持田祐輔氏を招き、美味しい日本酒の飲み方を伝授してもらいます。
    製造年や酒米・温度の違いなどで変わる日本酒の味わいを飲み比べ、日本酒の奥深さを堪能しましょう。2日目には車で約40分の場所にある酒蔵の見学も可能。日本酒発祥の地ならではのスペシャルな体験ができます。

テキスト:野添ちかこ(温泉と宿のライター/旅行作家)2021/4/14 公開

支配人・スタッフから一言

総支配人 岡本昌裕さん
総支配人 岡本昌裕さん

出雲には数々の神話のスポットや脈々と息づく伝統文化が身近にあり、知れば知るほど魅力あるエリアです。人が優しく、控えめな印象なのも、古来より、石や木、砂など自然界のありとあらゆる万物に神が宿ると考え、神様が身近なせいかもしれません。
館内では美肌づくりの「神の湯」に浸かり、県内にある30もの酒蔵のお酒を飲み比べることができます。日本酒もまた、古事記のストーリーの中に出てきて、“神様と日本酒”は切っても切れないものなのです。
縁結びで名高い出雲大社や、美しい日本庭園で知られる足立美術館、松江城など周辺には1時間以内で行ける観光地が多数ありますので、レンタカーや観光タクシーなどで周遊するのがおすすめ。また、温泉街では足湯を楽しんだり、化粧水代わりに源泉を汲んで帰ったり、そぞろ歩きするのも楽しいですよ。

PICK UP REVIEWS

  • はるさん 2018/12/17
    ★★★★★
    ★★★★★

    結婚式後、両家の両親と共に宿泊しました。 一番良かったのは、なんと言っても夕食の蟹料理です。贅沢な蟹三昧で自分たちも両親も大満足でした。一グループにつき、一人スタッフの方がついてくださり飲み物の注文などもスムーズにでき、写真なども撮ってもらえて思い出が増えました。 また、神楽や茶室、自由に飲める珈琲のサービスやマッサージ機などもあり、一日中旅館内で楽しめるのであっという間に時間が過ぎました。

  • ぴゅあるさん 2019/01/13
    ★★★★★
    ★★★★★

    お部屋に露天風呂が付いていて、ゆっくりくつろげました。 お料理は品数が多く、一品ずつ説明もしていただいて、楽しくいただけました。 フレンドリーな接客で、快適に過ごせました。

  • ふっまさん 2019/02/12
    ★★★★★
    ★★★★★

    さすがは、星野リゾート。というかんじのおもてなし、終始気分よく過ごせました。食事を蟹コースにしたのですが、本当に地元のカニをこれでもかというくらい出てきて、カニ好きには満足しかないと思います。お風呂も出雲ならではの作りを感じさせるような雰囲気でとても良かったです。もちろん、全部屋露天付きですが、やはり大浴場は一度は入るべきですね。

  • リーゼさん 2018/01/16
    ★★★★★
    ★★★★★

    玉造温泉の湯で、フェイスパックができ、お風呂に入りながら月見酒をいただくことが出来る。

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Q&A

  • Q. 玉造温泉駅からの送迎はありますか?

    A. 駅からの送迎はございません。タクシーをご利用いただき、約5分で到着できます。

  • Q. 出雲大社までの所要時間を教えてください。

    A. 車で約1時間です。山陰自動車道を使うと約45分で到着します。

  • Q. 出雲大社付近のおすすめスポットはどこでしょう?

    A. 表参道である「神門通り」には出雲そばやぜんざいの店、土産物店などが並んでいて、散策が楽しめます。また、車であれば日御碕灯台や日御碕神社、稲佐の浜、島根ワイナリー、出雲歴史博物館などがおすすめです。

  • Q. 足立美術館までの所要時間を教えてください。

    A. 車で約50分です。

  • Q. 松江城付近のおすすめスポットは?

    A. 約50分かけて松江城のお堀を巡る「堀川遊覧船」がおすすめです。船頭さんの話が面白いのでぜひお話してみてください。