箱根十七湯の中では比較的歴史が新しく、大正8(1919)年に箱根登山電車が開通してから仲間入りした。対象の財界人や文人が残した遺構や、美術館、植物園などで優雅な気分に浸ることができ、夏には明星ヶ岳に赤々と燃え上がる大文字焼きも楽しめる。
強羅温泉というと箱根登山鉄道の終点駅があり、ケーブルカーの発着駅もある 箱根観光のカナメともいえる場所。これまでも通過することはあってもこの場所で なにか楽しむということがなかったので、たまには、と思って日帰り散策してみた。 温泉街があるわけではないけど、企業や学校の保養所とホテル、旅館がとても 自然とマッチしていて美しい街というイメージで街全体に清潔感が漂う。ほぼ中央に あるのが「強羅公園」で、熱帯植物館やブーゲンビレア館など園内の植物を愛でる だけでもかなり癒される。でも、どうせなら正門左手にある「体験工芸館クラフトハウス」 で陶芸とか吹きガラスを体験してみると、かなり楽しい。時間もアッという間に経って しまうので、できれば午後の早い時間に訪れるのがいいだろう。 強羅温泉では、温泉のはしごができる「新・名湯手形」というがあるそうだ。 これは宿泊者がその施設で手形を1000円で購入すると、その施設以外の3つの お湯が楽しめるというもの。強羅温泉には大別して「硫酸塩泉」「塩化物泉」 「単純硫黄泉」「炭酸塩泉」の4つの温泉があって、見た目では白濁していたり、 透明だったり、日によって色が変わったりする。そんな温泉のはしごができると いうわけ。残念ながら休前日などは使えないなど制約はあるが3ヶ月有効だとか。 自分たちは日帰りで、これを楽しむわけにはいかなかったけど、宿泊が決まって いる方は泊まる宿に問い合わせるといいと思う。