開湯800年という歴史を誇る古湯。藩政時代には南部藩の温泉保養地として栄えた由緒あるいで湯だ。十和田観光の拠点として親しまれ、新緑や紅葉の季節はとくににぎやか。
花輪から十和田湖方面へ歩いて旅旅したときのこと。なだらかな盆地から徐々にせり上がる道を進み、ストーンサークルという「奇怪」な景勝地で一休みし、台地とも高台?ともつかない、開けたような場所に出ると、そこが大湯温泉でした。 温泉地特有の、ギラギラした賑やかさはありませんが、川沿いにこじんまりと広がる温泉街には、初秋の爽やかな風が流れていました。素朴な共同浴場が4件あり、とりあえずハシゴ。かなり熱いような気がしましたが、地元のご老人は、随分と長い時間浸かっています。正直言って、3件目以降は、意識がもうろうとしました(無理しちゃいけませんね)。お湯自体は比較的澄んでいるのですが、なにやら黒いモノが浮かんでいるところもありました。でも、これは温泉の成分らしく、あまり気にする人はいません。この日の宿は、ユースホステル。ここの内湯にも、やはり黒っぽいモノが浮かんでました。