日本初の国立公園の雲仙は「九州の軽井沢」といわれ、昭和初期には外国人が避暑に利用していた温泉リゾート地。昔から地元の人が親しんでいる古湯、外国人が利用していた新湯、少し離れた小地獄からなる。季節ごとに表情を変える山々も見もの。
雲仙温泉の老舗、「有明ホテル」(ユウメイと読む)。「女将のおまかせコース」で一人9,800~。 夕食は部屋食でどれもおいしく、食べきれないほど。なかでも鯛しゃぶは絶品(10月上旬)。 温泉も、男女別の内湯と、大きくはないけれど渓流を見下ろす露天風呂があり24時間入浴可能。少し熱め。 老舗だけに多少の古さや、インターネット接続サービスがない点を除けば、従業員の接客態度もよく、気持ち よく対応してくれるので、日ごろの喧騒を忘れ、かえってゆったりとした時間をすごせると思う。 近くには、雲仙地獄があり、風呂上りの散歩にもちょうど良い。また国見岳ロープウェイへも近く、展望台か ら平成新山(普賢岳)をやや斜め後方からほぼ真横に望むことができ、溶岩ドームの迫力を実感できる。目を 移せば島原市街や海岸線、天草諸島も見渡すことができ、噴火跡の荒々しさと、穏やかな山海の風景を一度に 楽しむことができる。