■checkポイント■
≫≫≫ 大きな露天風呂が貸し切り
≫≫≫ 内風呂も貸し切り
≫≫≫ 飛騨牛をお腹いっぱい
≫≫≫ 山ならではの熊汁が味わえる
オススメしたい方
【家族、カップル】
今年一番の寒気、最強冬将軍がやってきたその日に、奥飛騨温泉郷・中尾温泉の「中尾かまくらまつり」へ行ってきました。
冬のイベント、中尾かまくらまつり
日中でもマイナス7℃を下回る寒い一日で、夜はさらにキンと冷え込み、おそらくマイナス10℃以下だったはず。宿での夕食後、スキーのアンダーウェアを着込み、ニット帽と手袋、靴下で完全防備をしていざ出陣!
24回目を迎える今年は例年にない少雪で、いつもとは会場を変えて、中尾白山神社の境内で2月1〜14日に「中尾かまくらまつり」が開催されました。例年は、4〜5mほどのかまくらが7基制作されますが、今年は5基。高さも2mほどで例年よりもずいぶんと小さめだとか。
いつもはかまくらの中に囲炉裏を入れて、お酒を飲んだり、暖をとったりできるのですが、今年はかまくらが崩れる危険性があるとのことで、見物のみでした。
会場では甘酒や熊汁などの販売のほか、杵と臼で餅つきが行われ、お客さんに振る舞われました。寒い夜に食べるお餅ってなんて美味しいんでしょう。
露天風呂自慢の宿
1967(昭和42)年頃にお湯が湧出した中尾温泉。
焼岳山麓に位置し、奥飛騨温泉郷の中でも随一の北アルプスの眺めで、焼岳、錫杖、笠ヶ岳などの山々が眼前に迫り、山が近くに感じます。
温泉も豊富なようで至るところから湯けむりが上がっていました。
宿泊はうちのペンションへ。
家族経営の温かみがある宿です。
温泉街には22軒の宿がありますが、そのほとんどが10室未満の小さな宿。
にも関わらず、景色を楽しめるかけ流しの大きな露天風呂をもつ宿が多いんです。
うちのペンションもベッドルーム8室に対して、貸し切り風呂2つ、貸し切り露天風呂1つで合計3つの風呂をもち、風呂率高し!
飛騨牛も食べられます
この宿は料理自慢の宿でもあります。
飛騨牛のしゃぶしゃぶ、ローストビーフ、竹の皮に包まれたニジマス、真タラのたまご……。1泊2日の宿泊料金が1万円前後なのに、かなりこだわった料理が出てきました。
そして山ならではの珍味が、熊汁。
脂の多い熊肉の汁に、自家製のハバネロがよく合います。
このハバネロ、辛いもの好きのご主人が敷地内で育てて商品にしているそうで、お土産として販売もしています。
料理はすべて手作りで、化学調味料など一切使わず、丁寧に作られていて、白菜のお漬物なども滋味深い! 忘れていたおふくろの味がここにはあります。
気負わず、気軽に泊まるなら、こんな温泉ペンションを選んでみてはいかがでしょう。
うちのペンション
- 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾283-1
- 全8室
- 10,050円〜(消費税・入湯税込、ペンションなので浴衣は別途料金)
- IN 15時/OUT 10時
写真と文・野添ちかこ(温泉と宿のライター/旅行作家)