千曲川に沿って続く戸倉上山田温泉の旅館街だが、そのなかでもリバーサイド上田館は千曲川に近く、眺めのよいことで知られている。11階建ての建物は3階から上部に客室を設け、約85室のうち8割が千曲川に面している。窓からは早瀬と瀞をつくる千曲川の流れ、対岸の戸倉の街やゆったりと稜線を描く緑の山々がくっきりと、そしてパノラマのように広がる。温泉街で随一の眺望だと、宿が自慢するのももっともだ。
男女別の大浴場は8階にあり、千曲川に面して横長に延びている。かぎ形に造られた浴槽は、天井までの高さに窓が大きくつけられている。眼下には千曲川のほか、マレットゴルフ場や湯の里親水公園のある戸倉千曲川緑地公園が広がる。男女別の大浴場はみかげ石や青石を使い、壁にひのき板を張った造り。片方がやや大きく露天風呂付きで、深夜の24時までと朝の5時から利用できる。24時に男女が入れ替わる。
地産地消と季節感を大切にするのが料理作りのモットー。写真は信州牛の朴葉焼き、馬刺し、信濃雪鱒の造りで、ほかにも松代の長芋、小布施の丸ナス、別所のマツタケといった、とくに長野県内の野菜を多く使っていて評判がいい。夕食はこれらの食材に海の幸も加えた会席料理で、信州そばは一年を通じて食膳に上る。バラエティに富んだ見栄えだ。個人客の食事処には1~4階の個室または宴会場を使い、部屋食はない。
8階の展望風呂と美人湯との評判も高い源泉を楽しんでください。多くの客室からの眺めもおすすめです。館内に遊びどころも充実していますから、夕食後にぜひ足を向けてください。(業務マネージャーの小林充さん)
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