玄関から館内に入ると、幻想的で華やかな雰囲気が迎えてくれる。照明を控えめにしたロビーを彩るのは、色鮮やかな和紙の行灯と、頭上から下がる直径1.3mの和紙の明かりのモニュメント。なんとも幻想的で安らぎを感じさせる空間である。宿名からもわかる通り、一期一会を大切にするこの宿の思いがよく表現されている。バリアフリーやスロープを完備して、人に優しい宿として人気を博している。
すゞや今日楼での夕食は部屋でいただく和食会席膳が基本プラン。しかし、ここでぜひ味わって欲しいのが山中のかか様(主婦)たちに代々受け継がれてきた“加賀伝承料理・かか様膳”だ。加賀野菜や干物、乾物を使った郷土色豊かな料理で、山中温泉でも食べられる宿はここだけとか。納豆汁や身欠き鰊の甘煮、赤芋茎の酢子、十八穀米など、15種類もの料理が山中塗の器で出される。一品ずつ由来を聞きながら味わえば、旅情もひとしおだ。
趣向を凝らした風呂もこの宿の楽しみ。写真は山中塗をイメージした露天おわんの湯「黒湯」で、同じフロアには朱塗りの椀をイメージした「赤湯」もある。木の香りも芳しい湯屋の中、直径3.6mの“お椀”に浸かっていると、どこからか静かに山中節が聴こえてきて、旅情を盛りあげてくれる。どちらも御影石造りの内湯を備えていて、深夜2時頃に男女が入れ替わる。高濃度の源泉は化粧水と同じ成分が含まれ、肌の保湿がいいと評判。飲泉もできる。
漆の里にふさわしく、山中塗を模したお椀の湯は、癖がなくしなやかな良泉をたたえています。スタッフは、さり気なく温かな押しつけのないもてなしに努め、心休まる宿と評価をいただいております。(女将の須谷正代さん)
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