白虎隊の逸話で有名な会津若松市の中心からほど近い東山温泉。奈良時代の高僧・行基によって発見されたともいわれる歴史ある温泉郷で、江戸時代には会津藩の湯治場として栄えた。この温泉街を流れる清流・湯川に面した和風モダンな湯宿が、ここ原瀧だ。自家源泉かけ流しの露天風呂や4つの貸切り展望風呂、古の温泉社交場を甦らせた大浴場の千人風呂と、数々の魅力ある風呂が旅情を満たしてくれる。地元の素材を贅沢に使った料理も、存分に味わいたい。
ロビーからの緑あふれる眺望に癒される
伝統的な和のスタイルの部屋は間取りもゆったりとして、心の底からほっとくつろげる空間だ。荷を下ろし、心地よさにしばしうたた寝する。「お客様のプライバシーを大切にする」のを信条とするこの宿では、こうしたひとときを客室係のスタッフに破られることなく愉しむことができる。すっきりと目覚めて窓から外を眺めれば、そこにあるのは宿の名の由来ともなった原滝。豊かに立ち並ぶ樹々を背景に白く滝が落ちる様は、まるで一幅の絵を見るような美しさだ。
落ち着いた雰囲気の、風情ある和室
豊富な湯量の自家源泉は、この宿の「湯のもてなし」の源。まずは掛け流しの露天風呂へ赴く。たっぷりとした広さの浴場に下りれば、豊かな自然が辺りを包み、部屋よりさらに近くで原滝の流れを見ることができる。ほどよい温度の湯につかって、自然との語らいを楽しむ。そして、予約しておいた貸切り展望風呂へ。4つの浴室から、今回は滝見の湯を選ぶ。低い滝音や木の香りが満ちる空間で一人湯浴みに興じれば、なんとも言えず贅沢な時間が過ぎていく。
滝見の湯は、その名の通り眺望抜群
せっかくこの宿に泊まるなら、ぜひ体験したいダイニングスタイルの夕食。かまどダイニング「瀧川」での食事は人気のため、確実に利用できるよう忘れずに予約をしておきたい。雰囲気ある内装のレストランで席に着くと、まず地元の山の幸・海の幸をふんだんに使ったお手前料理が運ばれる。ダイニングの顔ともいえる6つの大きなかまどとその周りには、会津の郷土料理をはじめ出来立ての料理が用意され、好きなものを好きなだけ選んで味わうことができる。
素朴な盛りつけに食欲がかき立てられる
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