日本初の国立公園の雲仙は「九州の軽井沢」といわれ、昭和初期には外国人が避暑に利用していた温泉リゾート地。昔から地元の人が親しんでいる古湯、外国人が利用していた新湯、少し離れた小地獄からなる。季節ごとに表情を変える山々も見もの。
住所 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙 |
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交通 | JR長崎本線諫早駅から島鉄バス雲仙方面行きで1時間20分、雲仙下車すぐ、ほか |
営業時間 | 通年 |
問い合わせ | 雲仙観光局 |
お湯の泉質 | その他(酸性硫黄泉ほか) |
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源泉の数 | 40 |
お湯の色 | 白濁色(白色混濁) |
お湯のにおい | 硫黄臭 |
源泉の飲泉 | できません(独特の味) |
源泉のpH値 | 2.2酸性 |
源泉の温度 | 50~95度 |
標高700mの高原に湧く名湯
標高1,300m級の雲仙岳を中心に胃袋のような形をした島原半島は、雲仙天草国立公園に指定されている風光明媚なエリア。雲仙温泉は半島の中心部、普賢岳の南に広がる高原に位置する歴史ある名湯だ。ここは明治時代には外国人の避暑地として賑わったため、瀟洒なホテルスタイルの宿も多く残っている。
雲仙温泉の老舗、「有明ホテル」(ユウメイと読む)。「女将のおまかせコース」で一人9,800~。 夕食は部屋食でどれもおいしく、食べきれないほど。なかでも鯛しゃぶは絶品(10月上旬)。 温泉も、男女別の内湯と、大きくはないけれど渓流を見下ろす露天風呂があり24時間入浴可能。少し熱め。 老舗だけに多少の古さや、インターネット接続サービスがない点を除けば、従業員の接客態度もよく、気持ち よく対応してくれるので、日ごろの喧騒を忘れ、かえってゆったりとした時間をすごせると思う。 近くには、雲仙地獄があり、風呂上りの散歩にもちょうど良い。また国見岳ロープウェイへも近く、展望台か ら平成新山(普賢岳)をやや斜め後方からほぼ真横に望むことができ、溶岩ドームの迫力を実感できる。目を 移せば島原市街や海岸線、天草諸島も見渡すことができ、噴火跡の荒々しさと、穏やかな山海の風景を一度に 楽しむことができる。