開湯は300年前にさかのぼり、キツネに昼飯を盗られた村人がキツネを追いかけたところ、雪の中に湧き出る湯を発見したという伝説が残る。金属を腐食させる泉質ゆえに、風呂にはヒバ材を使用。
住所 | 青森県弘前市常盤野 |
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交通 | JR奥羽本線弘前駅から弘南バス枯木平行きで50分、岳温泉前下車すぐ |
営業時間 | 通年 |
問い合わせ | 岩木山観光協会 |
お湯の泉質 | その他(硫黄泉、酸性泉ほか) |
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源泉の数 | 1 |
お湯の色 | 無色透明白濁色 |
お湯のにおい | 硫黄臭 |
源泉の飲泉 | できます |
源泉のpH値 | 2.05酸性 |
源泉の温度 | 46.9度 |
白神山地を車で縦断することから嶽温泉に泊ってみました。山のホテルは、入った瞬間、気取るところもなく簡素の中にも温かみを予感させるものがありました。廊下は掃除が行き届き、その片隅にさりげなく置かれたあんどんや可憐な一輪挿しにもてなしの心を感じました。部屋は、広々とした落ち着いた感じの和室で、何だか一夜の安らぎを早くも約束しくれるように思われました。温泉は、源泉掛け流しの硫黄泉で、広く心地よい湯船の湯加減は旅の疲れを癒すに充分でした。食事は、地産地消とばかりか津軽の山菜や果物と鯵ヶ沢の海産物の食材をふんだんに使い、心こもった雪国津軽ならではの料理を堪能することが出来ました。待望の「マタギ飯」にもお目にかかれ、津軽の気候・風土に育まれた先人達の想いが伝わり心を揺すられるような味わいでした。また、食事の際には、料理の食材や味付けなど調理の仕方や近隣の名所など気さくに話していただき心和む一時を過ごさせてもらいました。ここ嶽温泉山のホテルは、私のみちのく旅紀行で最も心に残る幸せな旅の一夜でした。お薦め「マタギ飯」は、津軽の旅を証明する食べ物。嶽温泉へは、車で弘前から鯵ヶ沢方面へ県道3号線約30分