関西屈指の濃厚湯 ~花山温泉(和歌山県)~

白い湯、赤い湯、青い湯、茶色い湯……。

“にごり湯”と一口に言ってもさまざまな色がありますが、ここ花山温泉は関西最強ともいわれる濃厚なにごり湯。パンフレットには、「血行が良くなり、血流が約7倍になる天然炭酸温泉」と謳われています。

 温冷交互浴でリフレッシュ

お湯の色は目にも鮮やかなオレンジ色。

あまりにも成分が濃くて、5㎝下はもう見えないほど。

浴槽の縁は厚く温泉成分が付着し、浴室の床も堆積した温泉成分が独特な模様を描き出していました。

この湯に肩まで浸かって数分もすればあっという間に温まり、汗が噴き出してくるのはやはり炭酸ガスの威力でしょうか。

色鮮やかなにごり湯です ≪写真提供:花山温泉≫

色鮮やかなにごり湯です ≪写真提供:花山温泉≫

花山温泉の起源は古く、平安時代にまでさかのぼるのだそう。行基の法力によって発見され、歴代の天皇が熊野行幸の際に逗留したとかで、神意によって湧き出した「霊泉」なのだと説明書きの看板には記されていました。

温泉そのものの質がいいのはもちろんのこと、38℃のぬる湯、41.5℃のあつ湯、源泉そのまま(平均26℃)の冷泉の3つの温度帯があるのも温泉の良さをより実感できる理由でしょう。

浴槽の縁は折出物でこんな分厚くなっています ≪写真提供:花山温泉≫

浴槽の縁は折出物でこんな分厚くなっています ≪写真提供:花山温泉≫

壁の注意書きには、あつ湯の浴槽に3分、冷泉に2分入浴してこれを3回繰り返すとよい、と書かれていました(男女で効果的な入り方も違うそう)。

実際に温冷交互浴をしてみると、源泉浴槽は最初こそ冷たく感じられるものの、慣れてくると体の力が抜けてきて、全身を湯に委ねるのが気持ちいい。数分後に寒くなったらあつ湯へ。この温度差を交互に繰り返すことで一気に体中の血液が駆け巡り、首から頭にかけて、しゃっきりとしてきます。全身の細胞が生き返るような、清々しさを感じることができました。

3つの温泉浴槽のほか、ジャグジーなどもある ≪写真提供:花山温泉≫

3つの温泉浴槽のほか、ジャグジーなどもあります ≪写真提供:花山温泉≫

泉質名は含二酸化炭素・鉄-カルシウム-マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。炭酸ガスのほか、鉄分や塩分、カルシウム、マグネシウムなどさまざまな有効成分が含まれ、また保温効果が高いので、リウマチや神経痛、冷え性の人などによさそうです。

ちなみに含有成分総量は18,185mg/kgの濃厚な温泉。うち炭酸ガス成分は1742.4ppmと炭酸含有量もかなりのものです。

朝湯へGO!

朝6時が朝の入浴の開始時間。5時50分に浴室に行ったら、すでに脱衣所には一人、二人と人が集まり始めていました。
花山温泉の一番湯は特徴的。

一番湯に入るとこんなお湯が待ってます≪写真:野添ちかこ≫

一番湯に入るとこんなお湯が待っています≪写真:野添ちかこ≫

写真のように、湯の表面にパリパリとしたカルシウムの成分が固まっていて、膜を張っています。日帰り入浴は朝8時からですから、この一番湯に入れるのは宿泊者のみ。毎日清掃しているそうなので、入れ替えたばかりのフレッシュなお湯に浸かれば、いい一日が過ごせそうです。

花山温泉の夕食一例 ≪写真:野添ちかこ≫

花山温泉の夕食一例 ≪写真:野添ちかこ≫

花山温泉

  • 和歌山県和歌山市鳴神574
  • 12室
  • 1泊2食9,720円(消費税込み、入湯税別、素泊まり・1泊朝食付き・夕食のみもあり)~
  • IN 15時/OUT 10時
  • 日帰り入浴 可(8~23時、大人1,100円、17時以降は850円)

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