B&Bの宿がバレンタインオープン ~華灯りの宿 加命廼湯~長野

赤、黄、ピンク、紫、青、緑色―-。雪囲いを模した灯りが中庭を華やかに彩っていました。

日本庭園にほのかな灯りがちりばめられています ≪写真:野添ちかこ≫

日本庭園にほのかな灯りがちりばめられています ≪写真:野添ちかこ≫

ここは、長野県・湯田中温泉、「華灯りの宿 加命廼湯(かめいのゆ)」。

「山吹」「杏」「水芭蕉」など全6室がテーマカラーに合わせた手すき和紙の灯りをランプシェードなどに取り入れています。私の部屋は「粟」という名前で、あわいグリーンに心和みました。

「粟」の客室。淡いモスグリーンがお部屋のアクセントカラーに ≪写真:野添ちかこ≫

「粟」の客室。淡いモスグリーンがお部屋のアクセントカラーに ≪写真:野添ちかこ≫

廊下に置かれたオブジェは緑っぽいのはキャベツに見えたり、赤っぽいのはバラの花のようだったり、ほんわかと温かみのある灯りがなんともいえない優しさを放っています。よくみると、レースのようなふりふりの和紙が使われていたり、葉っぱや花びらを模した和紙が組み合わされていたりととても細かい細工です。

館内を彩る灯りたち ≪写真:野添ちかこ≫

館内を彩る灯りたち ≪写真:野添ちかこ≫

和紙ランプをつくるのは隣接の中野市在住のあかり作家、菊池晃一さん。運営会社である「よろづや」のロビーにも置かれているほのかな灯りで、ここ加命廼湯リニューアルにあたって、ロビーから廊下、客室に至るまで館内のインテリアとして採用されました。

宿を切り盛りするのは、よろづやのスタッフだった新婚の高山さんご夫婦。灯りをテーマにした宿づくりやかわいらしい巾着袋、ソファ選びなど、若夫婦の感性が生かされているそうです。女性客のことを考えて、客室には最新型のナノイオンドライヤーとナノケア(スチーマー)も用意されているのはうれしいですね。

客室に完備されたナノドライヤーとスチーマー

客室に完備されたナノドライヤーとスチーマー ≪写真:野添ちかこ≫

湯田中温泉は、日本ザルが温泉に入る姿がかわいらしいと世界中から観光客がやってくる日本屈指の観光地、地獄谷の玄関口の一つ、長野電鉄湯田中駅から歩いていける温泉街で、近年は外国人観光客が増加傾向にあります。

変わる湯田中温泉、新施設が続々オープン

「昨年からユースホステルやカフェなどが何軒もできて、温泉街が大きく変わり始めています」と話すのは、まちづくり会社、株式会社WAKUWAKUやまのうち顧問で、よろづや社長の小野誠さん。加命廼湯の歴史は詳しく残されてはいないそうですが、一番古い建物で築150年以上は経過しているとのこと。建築資材を扱っていたオーナーが迎賓館として使っていたそうで、日本庭園など豪華な造りの穴場宿です。このたび、若干のリニューアルが施され、2017年2月1日にプレオープン、14日にグランドオープンします。

昨年オープンした近所のユースホステルには温泉が引かれていませんが、ここには温泉があります。もともとあった男女別大浴場には一つしか露天風呂がなかったので、檜の露天風呂を新設、男女ともに露天風呂を楽しめるようになりました。温泉は無色透明でお肌をしっとりと潤す弱アルカリ性のナトリウム-塩化物泉。グループ運営の「よろづや」の名物、桃山風呂(pH8.3、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉)の風呂も無料で入浴することができます。

 

こちらが新設した檜の露天風呂。空も見えて気持ちいい。かけ流しです ≪写真:野添ちかこ≫

こちらが新設した檜の露天風呂。空も見えて気持ちいい。かけ流しです ≪写真:野添ちかこ≫

この宿は「WAKUWAKUやまのうち」が5番目に手掛けた片泊まり(一泊朝食)の宿で、初の温泉付き。なのに、朝食付きで1万円程度の料金設定。夕食を食べる場合は、よろづや、近所の「HAKKO」という古民家をリノベーションしたビアレストラン、日本酒もあるフレンチレストラン「ロゼ」、イタリアンの「こみちcafeソラチカ」などから選んで夕食をとることができます。

「HAKKO」は夜23時まで。志賀高原ビールなども揃う ≪写真:野添ちかこ≫

「HAKKO」は夜23時まで。志賀高原ビールなども揃う ≪写真:野添ちかこ≫

素泊まりじゃなく、朝食付きがベスト

朝食は価格の割においしく、ボリュームもあります。素泊まりと1泊朝食の料金の差額は1000円だけなので朝食を食べない手はありません。りんご、もも、しその3種類から2種類を選んだフレッシュジュースのほか、籠盛りの中には松代芋明太子和え、信州きのこ佃煮や野沢菜田舎煮、蒸し鶏と醤油豆、豆苗のおひたしなど地場食材の小鉢が並びます。お食事は木島平産のこしひかりをお釜で炊き上げ、出汁巻玉子、須賀川産一本鱒一夜干し、蕎麦米饅頭、野沢菜、そしてスイーツ&フルーツまで満足できる内容でした。

朝食はかなりお得感を感じます ≪写真:野添ちかこ≫

朝食はかなりお得感を感じます ≪写真:野添ちかこ≫

温泉街に出かけて夕食を楽しむB&Bの宿が今後、より注目されそうです。

 華灯りの宿 加命廼湯

  • 長野県下高井郡山ノ内町平穏3174
  • 全6室
  • IN 15時/OUT 10時
  • 素泊まり9,800円~、1泊朝食10,800円(消費税、入湯税別)~
  • 日帰り入浴 不可

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