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駅弁は駅で売っている弁当で、車中で食べる。それが基本である。ところが昨今、駅弁はデパートやスーパーマーケットで販売されており、自宅で食べたりオフィスでランチとして利用している人が多いと聞く。それだけ、駅弁が日々の生活になじんできたということだろう。うれしいことだ。
そこで、私も関東に居ながらにして、朝昼晩の3食を駅弁にしてみようと晩秋のある日、東京周辺駅弁ツアーを決行した。



まずは朝食。京浜東北線に乗って大宮へ直行。駅構内の駅弁専門店「旨囲門(うまいもん)」へ立ち寄った。この専門店、知る人ぞ知るスゴイ店である。なんと東京や大宮の駅弁のほかに八戸、米沢など東北エリア6駅7種類の駅弁が、この店で買えるのだ。名づけて「みちのく日和」シリーズ。
東京駅にもある「旨囲門」は、JR東日本管内の人気駅弁が買えることで知られるが、「みちのく日和」シリーズの駅弁は、大宮駅と現地駅のみで販売される限定弁当。しかも、どれも今年できたばかりの新作だ。店内にはパネルでそれぞれの駅弁が紹介されており、どれも素晴らしくうまそ〜。でも7個は食べられない。
迷った末に、「あぶり焼牛肉弁当」(一ノ関駅)、「秋田比内地鶏の鶏めし」(秋田駅)、「さば蒲焼き風弁当」(八戸駅)の3個を買うことにした。
「みちのく日和」シリーズが届く11時頃まで向かいの喫茶店で待機。
東北エリアの駅弁が並ぶ。どれにしようかな〜。
今回は3つゲットしました。さっそく朝ごはんです。
ところで「旨囲門」はコンコースへ続く通路沿いにある店舗だが、通路を挟んだ反対側には、おしゃれなエキナカ施設「エキュート大宮」がど〜んと広がっている。和洋菓子から総菜、ベーカリーまでショップは数知れず。きらきらした雰囲気に誘われて、駅弁をぶら下げながらそのまま、エキュート内へ。PAULのパンに和吉のあんみつ…。ああ、どれも食べたいものばかり。いやいや、駅弁3つにデザートまで付けてしまってはますますメタボが…。
諦めよう(涙)。
駅弁をどこで食べようかと駅構内をウロウロするが、なかなか食べる場所がない。こうなりゃ、確実なのは新幹線乗り場の待合室である。旅に行くわけでもないのに、入場券を買って新幹線改札を抜ける。駅弁のためなら切符代などなんのその。無事に着席して駅弁をいただきました〜。
それにしてもどの駅弁も抜群の味だ。見た目は極めてシンプルなのに、具材に味がよく染み込み“唯一”の存在感を示している。とくに「さば蒲焼き風弁当」は、サバの半身をそのまま蒲焼風に仕上げた豪快さ。定番駅弁として残っていくのは間違いないだろう。